shin'nosuke さんのアレグロモデラート

アレグロモデラート(Allegro moderato)は、速さを示す演奏記号で「穏やかに速く」

2023年に心に残ったことばのみなさん

毎年恒例の「心に残った言葉のみなさん」ですが、今年はコメント書きます。

横綱

他意がなければよいのです

他意というのは「ほかの考え。特に、隠している考え。異心。」という意味。ある行動や発言に裏があるということ。サラリーマン時代には、人間関係や派閥争いみたいなことで多用したのだが、昨年は、フリーランスの立場でも定期的に使用。他意がないことは落ち着く。

わたしのこと飽きちゃったの?

違うのだよ。時間がなかったのだよ。昨年はオフィスの移転もあって、夏の間は片付けや荷物の運搬ばかりしていました。まさか、こんなふうに感情を出されるとは思っていなかった、という思い込みには注意。

大関

このままだと確実に早死にしますよ

寝起きに、頭に血が回っていないような症状が、いよいよ仕事にも影響を及ぼしそうだったので、春先に、睡眠外来を受診。結果は、重度の睡眠時無呼吸症候群との診断で、先生の口から出た言葉。これ以降、数年来、買うだけ買って、ほとんど書けていなかった 24 時間手帳に、睡眠時間、食事のメニュー、体重をつけるようになる。実母の薦めもあり、夕食には炭水化物を食べないように。

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長生きじゃなくて、死んでないだけ

月曜からよふかし、春のスペシャル、中国編で、地方の老婆に「長生きですね」と声をかけたときの返答。そういう考え方もある。だが、人は生きている必要がなくなったときに死ぬ、というのが小職の持論。

【関脇】

ハッタリがきかなくなった

一時期、吉本興業にいたという知人は、明石家さんま師匠にいただいた「嘘とハッタリは違う。嘘はできないことだが、ハッタリは頑張ればできること。」という言葉を大事にしているそう。僕もそれを実践してきたが、いよいよハッタリがきかなくなってしまったと、年を重ねて思うようになった。

立場的に主体的に動く必要はないのだけれど仕事的にも受け身なところがある

大学生の男の子に営業事務を頼んでいたことがある。その彼が就職して数年が経ち、久しぶりに琵琶湖の合宿に呼んだとき、職場への発展的なとぐろを巻いてきた。うれしくなって「25歳までに学ぶべき、受け身からの脱却ができているね。」と声をかけたら、彼が僕に返した言葉。がんばれ。


【小結】

一億総みうらじゅん化計画、完了

タモリ倶楽部は惜しまれながら最終回を迎えた。東洋経済は「若手の実験的な試みが許される深夜帯で、大御所が身を退いたとの解釈もでき、また一方で、サブカルチャーへの理解が深まり、ネット社会で情報量が増えた現在では『一定の役割を果たした』という発表にも納得できる。」と分析。簡単にいうと、一億総みうらじゅん化計画が、完了したということだ。タモリ倶楽部が大好きな薬剤師さんに相当喜んでいただいたスマッシュヒットワード。

イチローさんはオリックスにいたんですか!

オリックスがリーグ優勝を果たしてから、しばらくして、オリックスレンタカーで車を借りることがあり、「優勝したから割引とかないの?」とかますと、20代中盤と思しき女の子にそういうのはないとたしなめられる。いやそれは冗談だが「でもよかったね。オリックスイチローがいたころの人気に戻ってる。」と言ったときの彼女の言葉。板東英二長嶋一茂も野球選手だったのだ。そして川崎宗則は第1回 WBC の優勝メンバーだったのだ。

【前頭】

デートの約束をするところからセックスははじまっている

メインイベントがなにで、待ち合わせは、いつ、どこでか。そして、食事のメニューはなにか。あらゆる要素を総合して、服装、もちもの、前日からの予定や気持ちの作り方などが決まり、相手のふるまいによるシミュレーションを重ねる。遠足の前夜のようなドキドキこそが、デートだろう。

のどちんこの写真もセンシティブ

動画配信が容易になった昨今で、コンプライアンスに敏感な配信サービスでは、露出することはありえないのだが、そんななか、バンされないかとドキドキしながら、睡眠外来で撮った「のどちんこのレントゲン」を映してみる。大丈夫でした。

ヒス構文

「 勝手にヒステリックになって相手にものを言い、相手を傷つけてしまう構文」とのことだそう。僕は怒ってるだけなんだけど。怒られていることもわからず、私を傷つけるなというのは、僕に怒るなといっているのと同じ。なぜ怒られているかを考えてください。ちなみにチャットでは感情的な発言はできるだけしないようにするのが、従前からの、いわゆるネチケットであるのだが、こういった言葉ではなく、新しい言葉を使わないと自分が表現できないということにも腹が立つ。話にならない。その言葉とその反論方法は誰に教えてもらったんですか?

通報されるハラスメント

パワハラアルハラ、スモハラなどあらゆるハラスメントがはびこる中、弱いもの中心の文化にはへきえきする。パワハラだと思い込んで通報するのも、ハラスメントではないのかしら?
どうやら、会話の仕方がわからないみたい。質問や会話の間の取り方とか。これは民間企業に3年くらいいるとわかると思うんだけど。

愛想と相槌だけで生きてきた人は多い

頭が悪いことと勉強してこなかったことは明確に違うのだけど、道のりと速さと時間の関係(「みはじ」もしくは「はじき」)とか、分数の計算とかを小学校中学年で見失い、本質がわからずに相槌を打つだけで育ってきたひとたちが多すぎると気がついた。そこに愛想が加わると、笑いながら、相手に合わせているだけで時が流れる。そんなことでいいのか。

こういうのは YouTube じゃできないね

家にテレビがないひとが多いらしい。地上波が僕くらいの世代を対象に作っているからだが、家にテレビがないひとと「ネプリーグ」を見ていたとき、視聴者もクイズを楽しめるという典型的な昭和からのバラエティに「こういうのは YouTube じゃできないね」と、一緒に見ていたひとがのたまう。ネット中心の生活を決め込んでいると宣言しているようで、気持ちが悪かった。パラダイムシフトのことを言いたかったのであれば、ICTを活用した生活を豊かにするための議論はもう20年前に終わっている。

バックス

シアトル発の緑のコーヒーショップには、この数年でやっと一人で入れるようになり、「エクストラ・バニラ・ソイラテ」をいつも頼むようになったが、店員は相変わらずなれなれしい。親しみを込めて、個人的な略称は「バックス」。

サラダチキン

炭水化物を控えることを意識すると、あらゆるコンビニのデリカコーナーのサラダチキンの売り場が大きいことに気がつく。カップ焼きそばにはおにぎりだったが、いまはサラダチキン。

生地の見積がしたいのよ

料理と洋裁が楽しみの実母は、料理が出てくる映画と、イギリスの洋裁バラエティ「ソーイング・ビー」を夢中になって見ている。ヨーロッパのほうでは、洋裁のための型紙が安く手に入るとのこと。型紙のデザインはともかくとして、サイズを考えて生地を裁断するとき、どれだけの面積があればいいかを検討することを生地の見積というそうだ。そんなアプリを見つけてきてください、って。なさそうなので、いっそ作ろうか?

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わたしは紙派

僕は、システムエンジニアであるが、システムというのは、ソフトウェアやハードウェアだけで成り立つものではないと、まず、断っておく。人格の投影やあらゆるエンターテインメントはネット、ゲームもPCやスマホ、アニメもCGという 21 世紀。漫画家の実妹タブレットこそ使うが、最終的には紙での表現を目指している。とはいえ、入り口としての、Apple Pencil や アイビスペイントはあってもいい。そんななか、中学生の姪っ子が、水彩の展覧会で優秀賞に輝き、システムエンジニアのおじさんが CG のほうはどうなの?と聞くと、ちょっと難しいからと言葉を濁してから、出てきたのがこの言葉。かっこいい。
コンピュータやネットはなくても生活はできる。万が一、そうなったら、僕は保育士になるだけだ。


今年もよい年にしましょう。