shin'nosuke さんのアレグロモデラート

アレグロモデラート(Allegro moderato)は、速さを示す演奏記号で「穏やかに速く」

いちおう


交流戦に入ると、ビジターはセリーグのホームゲームになっちゃうので、ハイライト映像がみつけにくいが、今日の中日戦はなんとか見つけてみたので、貼っておきます。



あんまり貼りたくなかったんだけど、いやあ、ひどい試合だったねえ。shibakawaさんのところも怒り心頭だ。

くわしくは、ボックススコアを参照してください。(これ、ページプレビューのスクリプト、objectタグは新しいdivよりも手前になっちゃうんだな。なんか対策考えます。)

奇襲といわれている、半袖王子、小山の先発について考えてみよう。

仙さんは、情や、どちらかというと、反骨的ともいえるモチベーションをたいせつにするということは、これまでの試合を見ていてようくわかった。小山は、中日の1996年のドラフト1位で、同期には、ドラフト2位の森野がいる。森野は落合監督に重用され、3番に定着しているが、一方の小山は、2004年に無償トレードで放出された。前回のラズナーに代わる緊急登板の記憶も鮮明で、「古巣を見返してこい」ってなったんだろうと思う。

しかし、ハイライトみてても、小山はちょっと、気負ってた感じがするね。

もうひとつは、仙さんは、もうかなり、阪神楽天のひとになってしまったが、現役時代の古巣である、中日戦にはいろいろと期するものがあっただろう。しかも、中日の監督は、監督時代にいろいろとモメてたらしい、落合になっている。仙さんからしてみれば、「わしのやり方」で、正々堂々とぶつかっていったのだが、(まず小山が戸惑いを見せたうえで、)落合はオレ流でひらりとかわしてみせた、という構図のように思う。

まあ、そのやり方はわからんでもないし、勝ち負けはつくが、正しいとか正しくないとかそういった議論じゃあない。ただ、過去4年のあいだ、ノムさんの采配に酔っていた楽天ファンからしてみれば、采配の毛色が違うという観は否めない。いや、期待をかけて抜擢し、自分自身で自分を高めていってほしいという点は共通しているかもしれない。また、ノムさんにも、古巣を見返してこい、という側面はあるにはあった。
違うのは、フォローのやり方じゃないかな。きっと、仙さんはめちゃくちゃ怒ってる。何が悪かったとか、そういった次につながる言葉を、コーチを通してでも、言っているのかな?
21世紀、個の時代、オタク文化がさらに細分化さえされている個人主義(≠利己主義)の昨今、あまり、突き放しすぎると、ノルアドレナリンセロトニンの過剰分泌につながってしまう。これが、戦後まもなく、はちゃめちゃに強かった、福岡の野武士軍団、西鉄ライオンズだったらともかくとして、楽天の選手たちは無形の力を養うことで強くなってきた。


ノムさんの著書のある一節を思い出した。ノムさん阪神の監督を勇退後に、阪神のオーナーに言われた言葉。「野村くんは詰めが甘いよ。星野くんはどんな問題があるかを言ったあとで、どうすればいいかを具体的に言ってくれる。野村くんは問題は言ってくれたが、どうすればいいか言ってくれなかった。野村くんは詰めが甘いよ。」具体的に策を考えるのが編成の仕事だろうから、そこまで踏み込むのは越権だと、僕は思うが、これは言い得ている。

現場と編成で土俵は違うし、底上げのやり方についても、いろんな考え方があると思うけど、ともかく、だれか、ちゃんと、半袖をフォローしてあげてくれ。