ながさわさんのアレグロモデラート

アレグロモデラート(Allegro moderato)は、速さを示す演奏記号で「穏やかに速く」

京都市交通局に対する苦言(長文)

今日は休日出勤だったので、平日のように、JR京都駅から、市営地下鉄に乗り換えた。秋晴れの昼下がりの四条駅は(昼出勤ですいません。)人でごった返していた。

四条駅では、先月の1日に「Kotochika(コトチカ)四条」という商業施設がオープンしていて、なんか、志津屋とか、花屋とか、レディスウェアのINDEXとか、地下を掘って、カフェとか、そのまえに、大阪駅のイカリスーパーを意識したような、高級スーパー、成城石井とか、あとは、クリスピークリームドーナツまでやってきた。確かに、四条駅の北改札は意味もなく遠く、やたら、歩かされたのだが、その改札を、若干、南に移動することには、意味があったように思うが、それは、それらの店舗のスペースを確保するためだったのか。

さて。相変わらず、クリスピークリームドーナツに並ぶ人だかりを横目に見、平日の朝では考えられないような、まだらな人々の動線に嫌気を覚えながら、いつものように、四条烏丸の南西角の出口を上がろうとすると、いつも動いているエスカレーターが止まっている。このエスカレーターは、南西角の民間企業が動かしているようで、土日は、地下鉄が動いていようとも、経費削減のために、止めている、ということのようだ。しぶしぶ、階段を上がって、地上に出て、西に進む。

しかし、人ばかり。京都産業会館前のバスターミナルの人ごみは、西に歩く人を遮るように、休日の談笑に勤しむ。まあ、土曜に仕事に来ている、僕が悪いのは、よくわかっている。

そういえば、この間、朝の京都駅の階段が、明らかに許容量を超えることがあるので、誰も利用していない、エレベーターで、ホームに降りることにした。そのとき、エレベーターの横には、市バスに関する、貼り紙がしてあった。

市バスには全部で74の系統がありますが,平成20年度では,黒字は14の系統で,8割以上にあたる60の系統が赤字でした。そのうち17の系統は営業係数が200以上,つまり100円の収入を得るために200円以上かかる系統で,これらの系統(8・16・18・19・20・22・42・43・65・ 69・78・84・西4・西5・西6・南1・南8号系統)については,バス停時刻表にも営業係数を掲出しています。

そして、この貼り紙のしめくくりは、「市バスを維持するためにも、もっと、利用しましょう。」であった。





ハァ?

だったら赤字路線を減らして、黒字路線を増やせばいいんちゃうんけ?需要の少ない路線に、なにを、そんなに固執する必要があるん?だいたい、京都市バスって、いつ乗っても混んでるから、できれば、乗りたくないの。オレが市バスに乗らない、決定的な理由は、市内は\220均一だが、いちいち小銭があるか確認しなけりゃならないことだ。だいたい、\20っていう半端な額はなんだ。両替だって、混んでるから、できないんだってば。じゃあ、ICカードが使えるかと思ったら、びっくり!スルっとKansaiの磁気カードしか使えないんだってさ。

交通局のみなさん。福岡の博多とか天神のバス事情をご存知ですか?博多はともかく、天神地区は、西鉄のテリトリーなので、愛らしいフェレットをマスコットに据えた「nimoca」が、電車ニモ、バスニモ使えるから、バスに乗るのが、ぜんぜん苦痛じゃない。ここは、京都ですけど、いちおう関西ですぜ。Pitapaか、ICOCAか使えるようにしてくれない???通勤とかに使う気が起きないんですけど。


なんてことを考えながら、エレベーターを待つと、ホーム階からぜんぜん来ない。30秒くらい待って、やっときたと思ったら、扉が閉まるときに、いちいち「ブーーー」とか言いやがる。重量オーバーなのかと思って、もう、あきれて、既に空いてしまっていた、階段でホームに降りることにしたよ。バリアフリーのエレベーターだったが、ボタンの配置もおかしいし、第一、エレベーターが遅すぎる。こんなもっさりしたエレベーターには乗れない。

で、今日。仕事が終わって、四条から帰ってきたら、京都駅の上りエスカレーターが止まっていて、貼り紙もなにもなく、赤いカラーコーンだけ置いてある。カラーコーンを蹴っ飛ばしそうになったが、我慢して、階段を上がると、明らかにエスカレーターは、警告を知らせるような異常音を鳴らしている。改札の局員は、もう、夜も遅いから、修理の手配ができないからしょうがないと言わんばかりに、エスカレーターをほったらかし。貼り紙するとか、警告音止めるとかしないのか。


もともと、市営地下鉄には、かなり不満があった。朝の電車では、混んでいる電車と空いている電車に極端な違いがあること、たった6両しかこないこと、京都駅は柱のせいで、電光掲示板が見えにくいこと、最近はもう慣れたが、混雑している電車の乗り方を、利用者が知らない。混んでいても、奥に絶対入らない。ドアが開いているほうがやたら混んでいるのに、開いてないほうのドアの人は奥に詰めずに、2、3人分のスペースを独占する。1席空いても座らない。四条とか、烏丸御池とか、いわゆるターミナル駅で、ドア側の人がいったん降りずに、逆に突進してくる。こんなことは、大阪市営地下鉄や、山手線ではありえない。

混んでいる電車と空いている電車の極端な違いは、どうやら、近鉄線との乗り換えの関係があるようだ。京都市営地下鉄は、いま、APEC財務大臣会合をやっている、北の国際会館から、南は伏見区竹田駅まで伸びる。竹田駅は、近鉄との共用駅で、急行も止まる駅である。確かに、地下鉄の朝のダイヤは、4分に1本来る。しかし、近鉄は、両数も多いし、ひとつの地下鉄路線に対し、複数の電車が接続している。どうやら、これが、地下鉄の極端な混雑の違いを生んでいるようである。大阪市営地下鉄は、混雑緩和のために、新大阪、中津、天王寺に引き込み線があり、それぞれの終着、始発を設定しているが、京都はそんなことはしていない。


前段のバスにもいえることだが、ちょっと、工夫すればいいだけじゃないのか。需要のない路線を走らせつづけることに意味があるか。たとえば、需要のない路線をカバーするように、黒字系統の路線変更をするとか、そういった事情であれば、「市バスを存続させるために、もっと市バスを利用しましょう。」とか言われるより、利用者は納得
するだろう。また、赤字路線の減便、黒字路線の増便もしくは渋滞対策のための路線変更をはかり、混雑を緩和させ、バスにのりやすくし、さらに、ICカードで乗れるようにすれば、もっと、潜在的な需要に対応できると思う。地下鉄に関していえば、混雑の原因は南からの輸送客なので、通勤用の格安バスの増便をはかり、十条や東寺からの乗り換えを促すとか、丹波橋での京阪乗換えを促すとか、近鉄の乗り入れ便数を増やすとか、ウルトラC気味だが、竹田から人を乗せない電車を設定するとか、思い切って、京都通過電車を設定するとか、工夫のしどころはたくさんあるはずなのに。


今日、たくさんの観光客を見ていて、思ったのだが、彼らは、1200年変わらない京都を満喫しにきているようだ。そして、京都も、それらの観光資源を守っていっていることは間違いない。先に述べた、コトチカのように、古い文化との共存を目指した新しい文化の提案というのも、必要なことである。

しかしながら。

文化を守っていくということは、これまでと同じことをひたすら繰り返すということではない。文化を守ることは、新しいものをきらうということではなく、発展を目指して、「維持」するということであり、それが工夫であると思う。さらに、新しいものをきらうという文化を壊すための対策が、共存という大義名分があるにせよ、単に新しいものを投入することであるかと言われれば、それは違うと思う。コトチカには、京都の保守性を、古い、時代遅れだと勘違いし、単に、都会を目指しただけ、さらにいえば、烏丸を河原町にしたいという意図がみえみえで、それが、逆に京都を田舎くさくしている。あのお金を、市バスのPitapa機器の導入に向ければ、どれだけ便利になっただろうか…。


京都は日本の文化の中心として、この位置に鎮座し続けなければならない。我々も守っていくべきである。かといって、京都というステータスに、あぐらをかいて、何もしないこと、ステータスだけに頼ることと、維持することは違う、

が、

やはり、僕は、週明けにはまた、地下鉄に乗るんだな。余裕持って、京都に出て、京都駅から四条まで歩くとかバスに乗ってみるとかすればいいんだろうけど、僕は、朝弱いんだあ。(笑)