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ながさわさんのアレグロモデラート

アレグロモデラート(Allegro moderato)は、速さを示す演奏記号で「穏やかに速く」

朝倉啓太の言ったことをshin'さんの言葉でいうならば。

ITにまつわる政治(国政)
2005年夏の、いわゆる郵政解散の折に、誰に投票したかを聞くことは両親にタブーだと教えられたshin'さんにしてはめずらしく誰に入れ、比例代表はどこに投票したかをいろんな人に聞いてまわった。ある人は白票といい、ある人は民主党と言った。僕はきっと、時の総理大臣に影響されたミーハー者だったのだと思うが、選挙区も、比例区も、自民党と書いた。


こんな話がある。shin'さんはIT業界に属しているが、今のIT業界の源泉は、1960年代後半に東海岸で作られたIBM/360であるということを疑うものは誰もいないだろう。西海岸ならともかく(いや、西海岸ではまだ、ビルゲイツは学校に通っていたはずだ)東海岸からやってくる怪物に脅威を感じたのは、時の通産大臣田中角栄その人である。諸説あるため、名言は避けるが、角栄氏は、東海岸からの脅威を感じ、国策として、IBM/360に対抗するように、経済界に命じた。そして、国産メインフレームが生まれた。

IBMと国産メインフレームは、オペレータやプログラマ、そして、システムプログラマやシステムエンジニアという職種を確立した。1980年代後半では、プログラマは、ゲームプログラマという言葉を指すようになっていたが、システムエンジニアという言葉は、やはり、IBMや国産メインフレーム向けの職業だったのである。PC-9801MS-DOSによって、ホビーコンピューティングが浸透し、オープンパラダイムという言葉は程なく現れるようになるが、メインフレーム(ホスト系)パラダイムのエンジニアは、来るIT業界の根幹を担った。

要するに、IT業界がここまで成熟したきっかけを作ったのは、実のところ、国策であり、それは、政治なのである。それはきっかけに過ぎないかもしれないが、僕の属するIT業界にとって、政治がどっちにいくかということは、非常に関心のあることなのだ。
森内閣が招聘したソニーの出井社長によって作り出されたIT革命という言葉(もしくはその流れ)はIPv6という、素人にはさっぱりわからない言葉のせいで打ち消されてしまったが、ITが日本の経済に影響を及ぼすのだということを考えるととても興奮した。もしかしたら、僕がベクターで公開していたソフトウェアが日本を変えるかもしれないと思ったからだ。(当時の技術と、品質から考えると、そんなことはありえないことであるのだが。)
程なく政権は小泉内閣に移ったが、彼の興味は、郵便局にあった不透明なお金の動きを、民間に委譲することであって、ITは眼中にないと思えていた。しかしながら、IPA独立行政法人となり、来年の春から、情報処理試験のカリキュラムが変わろうとしている、出所はともかく、僕はIPAがつくった、美しいアンチエイリアスのフォントを使っている。あまり知られていないが、彼の政権時に「未踏ソフトウェア制度」というのが作られており、まだ実現していないが大きな可能性を秘めるソフトウェアに融資するという制度もできている。

ITと政治は切っても切れないというと言いすぎだが、もしかすれば、彼らの言動によって、僕らが考える、ITを融合させた夢の21世紀が迎えられないかもしれないのだ。そう考えると、僕にとって、政治はひとつの関心事であるのだが。


ただもうひとつ言えること。
政治はたくさんの利害関係が複雑にからみあっていて、全体最適は難しい(というか無理である)ということ。要するに僕が言うことはある人には正しいかもしれないが、間違っていると思う人もたくさんいるにちいない。

単に政治に関心を持つには身近な事柄から、多少議論の飛躍があったとしても、強引に自分と結びつけると親近感が沸くと、僕は思うんだよ、と、言いたかっただけなんだよう。。。(T_T)