ながさわさんのアレグロモデラート

アレグロモデラート(Allegro moderato)は、速さを示す演奏記号で「穏やかに速く」

なぜ選挙に行かなければならないか

このまえ若い子に説明したことなのだけど。

鉄道が好きなながさわさんは今年のゴールデンウィークに、できたばかりの京都の鉄道博物館に行ったのだけど、国内最大級の車両展示そっちのけで、丁寧に展示してある鉄道の歴史コーナーをじっくりとみていた。中でも印象に残ったのは、日中戦争時は旅行に行くにもお上の許可が必要だったということ。

写真左下。これは京都鉄道博物館の公式ガイドブックより。
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戦争中、もっというと、太平洋戦争中に政府から礼状が来たら戦争に行かなければならなかった、という事実はあまりお勉強ができない子でも知っていると思うけれど、これは日中戦争中に成立した国家総動員法」があったから。この法律は政府が国民のすべての財産を自由にできるというものだった。この法律のために、民間人は軍隊に入ることを余儀なくされ、民間企業も国の統制下におかれた。身近な例では、初代の通天閣は、凱旋門エッフェル塔を乗せた斬新な形だったが、戦時中の鉄不足のために解体されたそう。先に書いた旅行申請書もこの法律によるものと考えてよいだろう。

国家総動員法の成立には、第一次世界大戦からの経緯もあっただろうし、当時は大日本帝国だったといえども、国会というのはこんなムチャクチャな法律を制定したりする。

時をほぼ同じくして、国会はお互いの党の悪口をいっている場合ではないと大政翼賛会という形でまとまって、いよいよ与野党もなくなり、指導者の言うがままになっていく。

今回の選挙の場合、北朝鮮の挑発のなかで、自民党による自衛隊の明記を中心にした憲法改正を、この史実に当てはめて議論していることが多かったように思う。結果、9条改悪を反対とする立憲民主党が支持を得た。二大政党制を近年で大きく言ってきたのは、岩手の小沢さんだが、国会にひとつの意見しかないというのはおそろしいんだなと、今回の一件で二大政党制の意義をよく考え直したりもしている。

ともかく、国家総動員法は言い過ぎにしても自分の知らないうちにムチャクチャな法律を制定されていたら困るでしょ?。だから選挙に行かないと後悔するよ。

私の持っているのはたったの一票?
そうか、では話がちょっと大きすぎたので身近な例を。

僕は小泉さんのあたりから、選挙のときはマニフェストを読むようにしている。そして大臣が決まったときは経済産業大臣が誰になったかを確認する。

マニフェストを読む理由は、僕はシステムエンジニアーなので、ITに関する政策が書いてあるかということ。民主党が大勝した選挙のとき、民主党は「生活が第一」と経済政策にほとんどページを割いていなかったが、一方の自民党は、ITに対して具体的に触れてはいなかったけれど、技術革新(イノベーション)に対しての政策はいくつも記述されていたことを覚えている。そして、あのときは、小選挙区では民主党に入れてしまったけれども、比例は自民党と書いたなあ。

大臣を確認するのは凄く単純なことで、ITの国家資格に「情報処理技術者試験」というのがあるのだが、この免状に現職の経済産業大臣の名前が書かれる。僕の先輩は大臣が、橋本龍太郎だったときに試験に通ったことを自慢していた。詳細は下記。

nagasawasan.hatenablog.com

もしあなたが美容関係で、必要な国家資格というのがあるならば、その免状には厚生労働大臣の名前が書かれる。免状はかっこよく見えるかしら。そしてその大臣はどんなひとで、業界に尽力してくれるひとなのだろうか、と考えていく。
自分の仕事に困っていること、生活に困っていることについて、それがなぜか、どうすればいいかと考えていったとき、たいていは歴史や経緯にたどりつき、政治も少しは関係ある。そして、自分の思いと一致するひとに入れればよいんじゃないかな。最近の例では、就活生が民主党時代は大変だったと聞いているという理由でアベノミクスを評価しているという記事もあった。政治に興味を持つってこういうことなんだと思う。

www.businessinsider.jp

645年に大化の改新がありました。中大兄皇子中臣鎌足(皇室)が蘇我氏(豪族)を滅ぼして、中大兄皇子天智天皇となり、大津にはじめての都を置くのだけど、これはべつに「いまから大化の改新しまーす」って言ってはじまったわけでなく、些細な出来事の積み重ねで、皇室と豪族がいがみあっていたというだけの話。

歴史は些細な出来事の積み重ね

現代の法治国家の日本では「いまから選挙しまーす。どれがいいか選んでね(ハート)」って言われているんだから、些細な出来事の積み重ねがあるべき姿になるよう一票を投じる。私達が将来の教科書をつくっている。こんなに重要なことはないのではないかしら?