ながさわさんのアレグロモデラート

アレグロモデラート(Allegro moderato)は、速さを示す演奏記号で「穏やかに速く」

補助席でお弁当は食べたくない

きのうの北浜での勉強会の帰りも順調に、グリーン車の喫煙コーナーでハイボールを呑みながら、京都で乗り換え。短い編成の普通は混んでいたので、少し待って、長い編成の新快速に。いつも先頭車のすみっこでちっちゃくなるのだが、きのうは若いカップルが並んで座れる座席を探してうろうろとしだして落ち着かなかったので、少し離れて、補助席の正面のスペースに寄り掛かって落ち着く。
 
京都を発車してしばらくして、僕の目の前の補助席で繰り広げられたのは、小学校4年生くらいの細めの男の子が通路側から、補助席に座るお母さんに向かって、身を乗り出すようにけたたましくしゃべりだす、という光景。「僕はこんな席でご飯食べないからね。ちゃんとした席で窓側で景色見ながらお弁当食べるんだ。こんな席で食べないからね。東海道本線で、米原過ぎて、東海道本線で窓際に座って、ご飯食べるんだ。東海道本線で。」母は呆れ気味に「うん、座れたらね。」お母さんの手にはお弁当とUSJのおみやげ袋。
 
なるほど。たぶんこの子は電車好きで小さいながらも、DVDやタモリ倶楽部とかで見た「旅情」をやってみたいと決め、新幹線ではなく在来線でUSJで行きたいとねだり、関西の電車の混み具合にへきえきとし、やっと「それ」が実現できそうな帰りの新快速で確保できたのが、223系の進行方向に背を向ける補助席だったことに、やるせなさを感じているんだろう。何度も何度も「東海道本線」と言っていた。
 
僕は大津で降りたが、親子は岐阜あたりから来てるんだろうと想像。電車を単なる移動手段ととらえがちなお母さんからしてみれば、およそ2時間の大阪からの帰りはつらいものだろうなあと心中察するに余りある。しかも息子に楽しんでもらいたかったのに。確かに都会の電車で旅情を感じるのは難易度が高い。楽しもうとするには、事前の情報や心構えが必要だろうな。
 
岐阜~大阪のルートで「旅情」を感じようとするなら、こだま号をうまく割引を使って安く確保し、可能ならグリーン車にして、ゆっくりと時間を使ってUSJまで行くというのが正解だろうなあ。近い将来、その、男の子のほうが、大きくなった時に、お母さんに「旅情」を感じさせてあげてほしい。