shin'nosuke さんのアレグロモデラート

アレグロモデラート(Allegro moderato)は、速さを示す演奏記号で「穏やかに速く」

美談受け入れられぬ


Facebook からの転載で申し訳ないのですが。

息子:パパ、ひとつ訊いていい?
パパ:なんだい?
息子:パパの時給はいくら?
パパ:ほっといてくれ!どうしてだい?
息子:なんてもいいから教えてよ。パパの時給はいくら?
パパ:そんなに言うなら…う~ん、時給100ドルくらいかな。
息子:えっ!(うつむきながら)パパ50ドル貸してくれない?
パパ:くだらないオモチャを買うために?いますぐベッドに入って反省してなさい!パパはそんなことの為に働いているんじゃないんだ。

男の子は静かに自分の部屋に戻りドアを閉めました。
ぶしつけな質問にカッとなったパパも、しばらくして少し冷静さを取り戻しました。お金を借りたいなんて、あの子らしくない態度だったな。彼は息子の部屋の前に行きドアを開けました。

パパ:起きてるかい?
息子:…うん。
パパ:さっきはきつくあたってすまない。ほら、ここに50ドルあるよ。

男の子は笑顔で立ち上がりました。

息子:ありがとうパパ!

そしておもむろに枕の下からお札の束を取り出し数え始めました。男の子はもういくらかお金を持っていたのです。パパはまたしてもカンカンです。

パパ:どうしてお金を持ってるのに貸してだなんて言ったんだ!?
息子:だって足りなかったから…。でももう大丈夫!パパ、ここに100ドルあるよ。パパの1時間分。だから明日は1時間早く帰ってきて、夕ごはん一緒に食べようよ!

パパは打ちひしがれました。男の子を力いっぱい抱きしめ、許しを請いました。


ただがむしゃらに働き続けているあなたへ。時間は私たちの指の隙間からこぼれ落ちていきます。
愛する人との時間は100ドルで買えますか?もし明日死んでしまうとしたら、会社には我々の代わりになる人がいます。でも家族や友人は、残りの人生を喪失感と共に生きることになるでしょう。そのことを思えば、もっと家族との時間を大事にできるかもしれませんね。

人生にはもっと大事なことがある。



息子:ながさわさんの時給はいくら?
ながさわさん:あははは。時給だなんて難しい言葉知っているねえ。誰に教えてもらったの?
息子:いいから教えてよ。
ながさわさん:教えない。
息子:ねえ、いくらなの?
ながさわさん:ないしょ。
息子:ぶー。
ながさわさん:いいかい。社会で会社に雇われているということはアルバイトみたいに時間を会社に買ってもらってるわけじゃないんだよ。会社で雇われることによって、ながさわさんと、ながさわさんの家族の将来を守ってもらっているんだよ。だから、いい大人に時給いくら、だなんてきいちゃだめ。正月のお給料が少ないと思うかい?それだけじゃなくって、2月や、春の連休とかも、いつもと同じ額をもらっているんだよ。
息子:うーん…あのね、ながさわさんがあんまりあそんでくれないから、1時間分の時給を払って、明日のディナーに1時間早く帰ってきてもらおうと思ったの。だめだった?
ながさわさん:あはははは。最近遅いってか。ごめんごめん。ほんならそんな変化球投げんでもゆうてくれや。ずっと見とったつもりやけどなあ、気づかんかった。ごめんね。
息子:じゃあ、あしたは早く帰ってきてくれる?
ながさわさん:おう。なんとかするよ。
息子:よかった。
ながさわさん:あはは。そんな粋なことは、ながさわさんなんかにじゃなくって、大きくなってから、女の子にするんやで。サプライズってゆうんやで。
息子:こいずみじゅんいちろうだね。
ながさわさん:こいつ、むつかしいことばっかりしっとるなあ。。。



ごきげんよう。