動画の埋め込みばっかでたいへんもうしわけないが、やっぱ、羽生喜治の5ニ銀は何度見てもしびれる。
第38回NHK杯(1989年)の準々決勝。後手は加藤一二三(ひふみ)。50手目くらいの中盤のねじり合いに入ろうという、互い突破口を開きたい局面。羽生の1五飛車が相手陣に迫るのを阻むところで、後手1四香車に対して、先手は2四歩。手に入った後手の飛車は1八に放たれ、あとはどんどん攻めるだけという後手の安堵に対して、羽生はなぜあんなところに、驚愕の1手、5ニ銀。そんな馬鹿な。おおーっ。やった。局面を打破する、王手でもなんでもない、銀の投入。まいったといわざるを得ない、すばらしい一手。
米長先生による解説。(ピースピース)
僕の好きな駒は角です。切れ味するどいところが好きです。
ごきげんよう。