ながさわさんのアレグロモデラート

アレグロモデラート(Allegro moderato)は、速さを示す演奏記号で「穏やかに速く」

落合というひとをIT業界に当てはめる



落合監督退任会見。




今年の日本シリーズは中日が制するという予想だったが、結局のところ、ぼくは、以下のようにツイッターに投稿した。

ソフトバンク優勝で思うこと。落合が期して望んだ王さんとの対決だったが、頭の良さや器用さで負けない野球をするよりも、日々鍛錬し、勝つ野球を目指した点が、王さんと落合の差だったということなのだろう。たいへん面白い日本シリーズだった。そして落合らしかったよ。うーん、素晴らしい。


さて。

落合博満という野球人がたいへん素晴らしいことが、ここでひと段落した。
月並みな表現で申し訳ないが、「名選手が名監督にあらず」といわれるが、これはどういった業界でも言われる言葉だろう。マネージメントと、プレイは違う。いろんな人がいるし、いわゆるプレイにも、いろんな価値観で優劣がつけられるからだろう。

しかしながら、「名選手が名監督」であるということはあまりない。なぜならばもうれつにむつかしいからだ。

彼がノムさんと対談したとき、彼が選手に接するときに、こう発言することがあるという。「俺の数字を抜いてみろ。」並の選手が、三冠王を抜けるわけがない。ここで、拗ねるのかどうかということが、野球とシステムエンジニアリングの違いだろう。野球は、商売ではあるが、選ばれたひとが、いわゆるなりわいとする職業である。いっぽうのエンジニアリングは、少なくとも、2000年以降は生きていくための職業であって、べつにテクノロジーに執着がなくてもいい。割り切れる。しかし、野球は、好きだから、小さいころからうまかったから、といった感情で、割り切れない。

そういった境遇のとき、「俺の数字を抜いてみろ。」と言われたら、マネージャーの言うことにはたいへん大きな意味を持つ。越えられないひとの発言。信じるざるを得ないとか、信じるしかないとか、そういった次元を超える。

弁護的にいえば、IT業界は、テクノロジーのサイクルが早いから、マネージャーの発言は基本的に古いし、マネージャーが、現場で活躍できるかといわれるとできる人は少ない。野球とITという畑は違いがありすぎるが、次元を超えた、という観点の話をするならば、間違いなく現場で活躍できるマネージャーが、現場のマネージャーであったとき、プログラマーシステムエンジニアーはどう思うだろうか。

すごいひとを何人も見てきたが、不幸にして、いま、このプロジェクトで、このひとがプログラムを作ってもうまくいくだろうというひとを見たことがない。落合は、きっと、そういうひとである。だから、すごいと思った。中日の日本一予想の理由は、もっともっと別の側面の、キムタクコーチ的なことだけれども。

プログラマーは30歳で定年です。ぼくも34歳で、職業はシステムエンジニアーと名乗ります。しかしながら、任天堂岩田聡の「立場は社長でも、頭はゲーム開発者であり、心はゲーマー」のように「立場はシステムエンジニアーでも、頭はプログラマーであり、心はメカ好きな男の子」であると、今回の投稿も意味がわからないね。(笑)
 
 
ごきげんよう。