shin'nosuke さんのアレグロモデラート

アレグロモデラート(Allegro moderato)は、速さを示す演奏記号で「穏やかに速く」

参道が90°(1/3)

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太宰府天満宮の参道は曲がっている。

西鉄太宰府線は3駅しかなく、阪急の伊丹線のように、5分くらいおきの折り返し運転が続いているのだと思っていたら、意外と、二日市でスイッチバックするかっこ天神ゆきがあったり、唯一の途中駅である西鉄五条で、離合の待ち合わせをしたり、伊丹線のように単調に走ってるわけじゃないのがおもしろい。

太宰府駅に着くと、3面2線ではあるものの、立派なターミナル駅の赴き。nimoca をタッチすると、右手から参道が始まる。不遇な生活を送っていた菅公に、老女が梅の枝を添えて差し入れたという故事がはじまりといわれる、梅ヶ枝餅は、参道の左右で、いくつもお店が出ている。お店によって、味が違うらしい。人気らしいお店は、行列が絶えない。

なまものなので、冷凍で持ってかえることもできるが、焼きたてを食べたいときは「まま」とたのんで、食べながら、参道をあるく。

鳥居をいくつかくぐったところで、うしさんがあらわれる。

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そして、このうしさんのそばで、これまでまっすぐだった参道は、なんと直角に曲がる。(写真はない。)このあとの、池に掛かる橋の階段もやたら急だ。

参道が直角なのは、まっすぐ行こうと思って、牛車を引いていたら、うしさんが言うことを聞かなくなって、直角に曲がらざるを得なかったとか、なんかそういう話をどっかで読んだ、気がするのだが百人一首のマンガだったかな。
ちなみに百人一首に収められた菅公のうたは「このたびはぬさもとりあえずたむけやま もみぢのにしきかみのまにまに」秋の幸のときに、急いでいて、ぬさを忘れてきた菅公は、手向山に広がる紅葉をぬさのかわりにしましょう、と機転を利かせて、事なきを得たという話。

ぬさの話はともかく、うしさんの真相は、菅公のなきがらを牛車でひいていたときに、うしさんも伏してしまった。そのうしさんが葬られたところが、いまの太宰府天満宮のあたりで、このことが、天満宮のはじまりであるそうだ。すごいな、うしさん。

さて、藤原時平がうその告げ口をして、醍醐天皇に左遷された事件は、901年昌泰の変(しょうたいのへん)というそうだ。10世紀のできごとなのだね。1000年まえ。

眠いので今日はこれで終わり。
全3回予定。

【次回予告】
複数年契約でお金もらいすぎて貪欲さを失った現役唯一の三冠王クライマックスシリーズ直前で怪我が完治しないまま打席に立ったツーアウト満塁。勝ち越しているとはいえど、その差は1点、8回ウラ。マウンドに立つ強心臓のサブマリンを見つめ、梅ヶ枝餅を差し入れられたこと、中州で食べたとんこつラーメンが強烈で服ににおいが染み付いて取れなくなったことを思い出すさまを、博多駅ビルのエレベータの前のモニターを、連休でごった返すたくさんの人々が見守る。夜中3時にバーカウンターでバーボンを飲みながら、甘くない紅茶味のオープンソースの大群を思う。ディレクションか、アーキテクトか、組み込みか、やっぱりTCP/IPか、メカなのか、そうこうしているうちにアイランドは歓喜につつまれる。次回、「遊園地のそばに立つ菩薩像」お楽しみに。
 
(予告長い)