このころのシングルは、夏の友達のほうが好きなんだが、はんぶん不思議には、文字通り、不思議で、りくつで説明しにくい好きさがある。それは、サビの終わりの「恋してる、女の子は、はんぶん不思議」という歌詞に凝縮されているだろう。
複雑な経緯や、昨日食べたご飯がなんだったかとか、今朝テレビで見た占いとか、出勤・通学時に見た光景とか、昨日の日記を思い出したさまに、単純明快な感情的な思いがひらめく。これまで決めてきたこととは裏腹に、残酷で、反対のことが言葉になる。
こういうことって、オトナになってもないだろうか。それは男女の関係だけではなくって、時間や利益といった目標に押しつぶれされそうになったときに、あとで、晩酌しながら反省して、どんなに都合よく考えても、なぜあんな言葉になったのだろうかと、自分でも、意味がわからないことってないか。
それはもう恋でもないし思春期でもない。しかし、半分は本当の自分の気持ちで、半分はその反対である。恋でもなく思春期でもないが、それははんぶん不思議である。
高層ビルを 照らす朝日が まぶしい 朝まだ5時
オフィス椅子を 並べて 仮眠をとった 徹夜明け
あなたは ルール説明ばかり 夢中になってるから
わたしちょっぴり ムカついて 客と最後はいつも
そうね ケンカになるの 馬鹿ね
あなた意地悪(だけど心は)
きらいよほんと(おっしゃるとおり)
なぜか 反対の気持ちだけが 舌からこぼれだす
私しんどい(投げた言葉を)
おうちにかえる(信じないでね)
Misty Heart
納期近いエンジニアも
はんぶん不思議