shin'nosuke さんのアレグロモデラート

アレグロモデラート(Allegro moderato)は、速さを示す演奏記号で「穏やかに速く」

なぜ直人さんのことを大きく扱った記事がないのか

13日に発表されたオールスターゲームのファン投票の中間発表。パリーグの投手1位はダルビッシュで、内野は好調のソフトバンク勢、嶋が捕手1位というのもとてもうれしかったが、それ以上に、13日の発表時点で、セリーグ二塁手の1位が、昨オフ、楽天から横浜に移籍した渡辺直人だったことに、とても感激した。

打率は.280そこそこで、守備は非常に無難といえる、地味な選手であるのだが、無難であることをいつもどおりやることは非常に難しく、時折見せるダイナミックなファインプレーは彼の本来の守備力の高さを証明している。特筆すべきは、出塁率の高さと、そして、クライマックスを経験して磨きがかかった、チャンスでの勝負強いバッティングである。直人さんは横浜でも、とても活躍しているのだ。

(直人さんのインタビューは2'18''くらいから。)




比較的記憶に新しいが、直人さんが楽天を去るとき、地味であまり知られない印象だったことも手伝って、彼が楽天にとって、必要不可欠な選手であるということを、僕も含めて、みな強く思い知らされた。





嶋、鉄平、そして、草野までもが、彼のトレードについて、言及をした。それも、自らの契約更改の場で、ある。



渡辺のトレードについては、僕もブログで書こうとした。しかしながら、僕が渡辺直人がすばらしい選手であるということを知っているつもりで、実はあまり知らなかったことを思い知らされ、ゆえに、全国区でのイメージが定着していない彼を、うまく表現することができず、その文章は、結局、公開するまでに至らなかった。

いろんな思索を経て、僕が彼に対して、たどり着いた言葉は、言わせろ!ナンバーに投稿した、次のような表現になった。
大いに賛否あると思いますが、岩村と松井の獲得、それに、岩隈の残留が重なって放出された直人の、楽天での存在の大きさ、入団以来ほとんどの年で規定打席に到達するすばらしい選手であったことが、この騒動によって、日本全国に知らしめされたことは、楽天ファンとしては、非常に複雑だけども、嬉しいと思わなければ。楽天の全国区の選手が数少ないなかで、渡辺がここまで注目されたことが、球団にとっても、彼にとってもプラスであると思わなければ。彼は絶対に仙台に戻ってくるから。来年の交流戦、ショート2番あたりでレギュラーを勝ち取った渡辺を、Kスタの満員のファンがスタンディングオベーションで迎えることを心から妄想しています。ちなみに、昨年とチーム打率、打点、防御率は変わってなくて、犠打と盗塁が減っているだけだから、ベンチワークに問題があっただけ。チームの戦い方を変えたいと標榜する新しい監督を、僕は評価します。


繰り返しになるが、この騒動で、渡辺直人がすばらしい選手であったということを、僕も含めて、全国のみんなは思い知った。この騒動は、楽天にとっても、彼にとっても、彼が超一流の選手になるための、ひとつの重大な通過点であるのだ、と。いつか、松井稼頭夫にも負けずとも劣らない選手になって、楽天に戻ってくることを、心から、祈った。


そういったことをふまえ、今回の中間発表。
13日時点で、直人さんはセリーグで一番、票を集めた選手になった。


これは、昨オフの騒動がゆえんとする見方もあるにはあろうが、直人さんが、確実に超一流の内野手の道を歩んでいるということを、全国のみんなによって、証明されたということが、とてもとても、うれしかった。すごく感激した。


しかし、この事実を大きく扱った記事はほぼ皆無といえる。そのことが、すごく、残念でならない。渡辺直人が、セリーグでもっとも人気のある二塁手になったのだよ。これは、あのトレードが、悪いことではなかったことを示す、すごく重要な事実ではないのだろうか。報知も、スポニチも、奥羽日報も、少しはこの事実を扱ってくれないか。草野や鉄平や嶋の涙はいったい、なんだったのか!


とはいえ。
残念ながら、今日時点では、阪神の平野が1位になってしまいました。阪神の組織力に勝てるか。直人さんの底力を見せられるか!
 
 
ごきげんよう。